講師

濵﨑 慎

Makoto Hamasaki

1997-1999: 福岡大学病院第二外科

2000-2003: 福岡大学大学院医学研究科病態構造系専攻博士課程(筑波大学病理国内留学)

2002-2004: Dana-Farber Cancer Institute, Jerome Lipper Multiple Myeloma Center (Boston,USA)研究留学

2004-現在: 福岡大学病院 病理

Interview

専門とする部門についてお聞かせください。

呼吸器・乳腺・内分泌・小児外科(旧第二外科)出身のため、同科で対象としている肺・乳腺や縦隔領域の手術検体を中心に、外科病理を学んでいます。大学病院という特性上、対象となる疾患は悪性腫瘍、特に癌が多く、肺癌や胸膜中皮腫、乳癌を中心に、切除検体の切り出し作業を含め外科病理診断に従事しています。また、本院が肺移植認定施設の承認を受けたことから、今後肺移植の原疾患や拒絶反応の病理組織像など、非腫瘍性疾患の診断にも力を入れています。

日頃の業務・活動や研究についてお聞かせください。

日常は術中診断を含む組織診断や肺癌手術検体の切り出し・診断、病理解剖とCPC等の業務を行っています。医学部生とは、3年生の組織実習や5年生のBSL、6年生のsuper BSLで共に勉強に励んでいます。研究のテーマとしては、肺癌や胸膜中皮腫など呼吸器領域の悪性腫瘍を対象に、外科病理材料と分子生物学的手法を用いて、腫瘍の持つ特性や予後に関連する因子に関して研究を行っています。診療も研究も、最終的には患者さんのQOLに寄与できる結果が出せることを意識しています。

なぜ、病理学を選択したのですか?

外科医として2年の研修医を経たあとに、すぐに大学院の道に入りました。気がつけば病理での診断や研究の期間が外科で過ごした時間より長くなっていました。その過程で、疾患の治療に影響を与える”診断”という業務に興味を持ち、病理への転向を決めました。患者さんの横で笑顔を見るのも満足感の得られる仕事でしたが、全科を含めて治療を縁の下から支え得る病理の仕事では、違った充足感が得られる為、忙しい毎日ですがやりがいがあります。

今後目指していきたいことについてお聞かせください。

病理診断は治療方針決定には必要不可欠なものですが、病理医の仕事内容はあまり周囲に詳しく認識はされていないのが現状のようです。また病理医自体の数も他の臨床医に比べると圧倒的に少なく、全国でその育成が急務とも考えられています。個人の力は限られているかもしれませんが、診療・研究・教育を通して、特に若い世代の方たちにより病理診断の重要性を知って頂き、病理を目指してくれる方が増える様に努力していきたいと考えています。

近年の論文・研究
  1. Hamasaki M et al., Invasion of the inner and outer layers of the visceral pleura in pT1 size lung adenocarcinoma measuring ≤ 3 cm: correlation with malignant aggressiveness and prognosis. Virchows Arch. 461(5):513-9, 2012
  2. Diagnostic application of 9p21 Homozygous Deletion Detected by Fluorescence in Situ Hybridization (FISH) and p16 Real-Time PCR in Malignant Mesothelioma, IASLC 15th World Conference on Lung Cancer, Sydney, Australia, 2013
  3. p16 FISH in Malignant Pleural Mesothelioma: Both Homozygous and Heterozygous Deletions have Diagnostic Utility, USCAP, San Diego, USA, 2014